『多品種生産を求められる時代における自動化ニーズに答えるMuratecからの新アイテムの紹介』
近年、市場の変化に伴い、多種多様な製品を必要に応じた数量だけ生産する「多品種生産」を求める動きが強まっています。
今回のコラムではそういった「多品種生産」の現場によくある下記の3つの課題にお答えしていきます。
1.複数のワークの脱着を手付けでされている為、オペレータが多数必要である。
2.段取り替えに時間がかかってしまう為、設備の稼働率が低い。
3.ワーク切り替え時のいろいろな設定に手間が掛かっている。
このような課題に解決するために新たに開発された新型ガントリーローダ『FLEX EZ LOADER LOPROSS』ご紹介いたします。
正面2軸型CNC旋盤「MW120Ⅱ」に、新型ガントリーローダ『FLEX EZ LOADER LOPROSS』を搭載することで、
多品種を小ロットで生産されている現場の自動化を提案させていただく事が可能になりました。
LOPROSSではローダーチャックのストロークを従来ローダのφ30mmからφ130mmと超ロングストローク化することに成功致しました。
これにより従来であれば多品種のワークを自動化する場合はそれぞれのワークに適したローダー爪に付け替える必要性が在りましたが、LOPROSSではこのロングストロークチャックを採用することで煩わしい爪の交換作業を無くすことが出来ました。
従来のガントリーローダーでは新しいワークを流動する際には必ず面倒な『ティーチング(教示作業)』が必要でした。
これは作業者がリモコンBOXのダイヤルをクルクル回して、素材供給装置や主軸や反転装置といったガントリーローダがアクセスする数多くのポイントに
実際のガントリーローダを持って行っていって教え込むという面倒な作業でした。
そこでムラテックはこのテイーチング作業をなくす為に『ティーチングレス機能』を開発いたしました。
これによりお客様は面倒なティーチング作業をする代わりに簡単なワーク情報を操作盤に入力するだけで一気にティーチング出来るようなり
大幅な工数削減が可能になりました。
また、更にLOPROSSでは新規開発した『教示位置自動補正機能』を備えており、上記の『ティーチングレス機能』だけでは教示仕切れない微妙な位置ズレを検知して自動で修正してくれるという画期的な新技術も盛り込まれております。
そこでMuratecは、「反転チャックの爪交換をもっと容易にできないか?」「交換頻度を少なくできないか?」に着目して自立式の表裏反転装置を開発致しました。
従来の本機上部のローダーレールに取り付けるのではなく、本機側面の低い位置に自立式設置することで作業性を大幅によくするのと同時に、反転機チャックのストロークも従来のφ30からφ70にロングストローク化する事で、反転爪の共用範囲を大きくし爪の段取り回数を削減出来るようになりました。
この様にMuratecは量産加工の自動化とは異なる多品種加工の自動化に求めれれる課題解決に独自の技術で挑んでいます。
そしてこれからもこうしたお客様の自動化に対する課題や悩みに真摯に取り組んで行きたいと考えております。
※本コラムでは、MW120Ⅱを用いた省段取りに役立つ搬送装置の搭載例をご紹介しましたが、今後は全機種に展開する予定です。
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