お客様はこれまで量産加工の為、多数の単能盤を並べたラインを構築されてきた。
ただ、この体制では加工品番を切り替える度に、熟練工が丸一日かけてライン全体の段取り替えを行う必要があった。
近年は人材不足の影響もあり、技能の継承が難しくなってきているほか、単能盤での加工に欠かせない特殊総型インサートの価格も高騰しており、現在の生産スタイルの維持に課題を感じられていた。
お客様のお悩みに対し、弊社の平行2軸型タレットNC旋盤が最適と判断し、単能盤からの置き換えをご提案しました。
加工スピードでは単能盤に劣るものの、弊社の平行2軸機はローダを最大2基まで搭載可能で、機械同士の連結にも標準対応しています。
今回はお客様の許容範囲内でラインタクトを確保できるよう、2台構成で検討を進めました。
また、NC制御のタレット旋盤に切り替えることで、1機台あたりに搭載できる刃物数が増加し、使用インサートもカタログ標準品から選定可能となりました。
弊社のNC旋盤へ置き換えていただいたことで、限られたメンバーに依存することなく、誰でも段替え作業が行えるようになりました。
熟練メンバーの拘束時間や負担も軽減され、より現場に集中した業務に取り組めるようになったとのことです。
また、刃物に関するランニングコストも、従来の約半分程度まで削減されました。
設備導入後にお客様へ状況を伺ったところ、以下のような点でも新たなメリットが生まれているとのフィードバックをいただいています。
・単能盤では加工できるワークサイズに制限があったが、NC旋盤への置き換えにより対応可能な範囲が広がった
・主軸へのワーク着脱や前後工程への搬送をローダが確実に行うため、安定性が向上し、稼働率がアップした
このように、当初お客様が想定されていた以上のパフォーマンスを発揮するケースも多く見られます。
現在単能盤をお使いのお客様も、ぜひこの機会にご検討ください。
ご不明な点や、ショールーム見学のご希望等ございましたら
お気軽にお問い合わせください
RELATION
CONTACT
不明点がある方は、
こちらからお問い合わせください